母親が大好きなかっぱ寿司にて❣️
新井イクヨは、温泉♨️が好きでした。温泉に行きたい！が口癖。介護施設には、いきたくない。あそこは、もう死んだも同じ。と歳をとるとこぼしていた。８０歳になっても出かけた。遊びに出かける時は、🍙お握りを作った。ウィンナーを焼いたりした。外で食べるとお金がないから。節約！節約！と繰り返し言っていた。家族が仲が良いと嬉しげでした。可哀想な事をしてしまった。まだボクが６０歳にならない。だから働いていました。この時代誰もが良い仕事なんかありません。夜勤ばかり。母親の事は、父親に任せていた。
生まれは、藤岡市本郷。５人兄弟の3番目。美九里東小学校。藤岡女子高校。高崎音楽短大。
音楽短大では、声楽学科。歌を歌うのが好きでした。声も良い。イクヨさんは、歌が上手いと言われた。カラオケも好きで高橋肇さん宅のカラオケに毎週通った。テープレコーダーでカセットテープを買ってきて居間で聴いていました。コタツの潜ってカラオケを聴いている時が嬉しそうでした。父親と結婚したのは、23歳。ボクが生まれたのは、24歳。母親は、丸顔で太っていました。ちびでデブと言った感じ。農家が嫌で嫌で毎月のように実家に帰っていました。そうすると母親の父親が自転車の後ろに乗せてまた連れて来られたとか。我慢しな！とか。嫌だ！嫌だ！と言ったとか。自転車から降りるところは、「まるご」という家名の曲がり角で降ろされたとか。自転車で更新山の真ん中を漕いできたとか。
むかし話しは、いつも同じでした。高崎市の音大に行く。たぶん花嫁学校のようなところらしい。女友達もいたのか？それは知らない。自転車で家に帰りながら、藤岡市の野菜市場の出荷場にお金を貰って帰らなければならなかったこと。恥ずかしく嫌だったよ。貧乏は、嫌だよ。とよく話ていた。家のお爺さんがお金をもらってくるように言われた。戦争中の話しを出た。Ｂ２９が急降下して、児玉町８丁８反飛行場に爆撃した。母親は、田んぼまで走っていき。
お爺さん！死んじゃうよう
！と言うが。お爺さんは、平気だい！と言って聞き入れなかった。
人一倍健康に気をつけていた。病気は、食事からだよが口癖。でも本人は、ご飯が大好き。
ボクが白米は、糖尿病になるよ⁉️と言っても。そんな馬鹿な話しは、聞いたことが無い。と言って聞き入れなかった。５０歳で糖尿病。その時は、糖尿病とはなんだろうと思った。野菜を食べれば治ると聞いてきて。お母ちゃんは、病院には行かない。自分で直すかはと言っていた。クスリ嫌いでした。８０歳で大腸癌。医師は、９割以上死ぬと言う。また手術しないと１００パーセント死ぬと言う。そしたら生き返った。また３年余り生きていました。
新井慶一の短歌です。
５月１５日に
家に帰ってきました。
それが最後の別れでした。
ソファーに座り
実家に帰っていることに
何か言いたそうでした。
元気そうでした。
強さが戻った。と
勘違いした。
人一倍気が強い。
でももう弱っていたらしい。
６０年も一緒にいて
一度でも
親孝行しなかった。
もっと話しを
もっとたくさん
連れて行けば良かった。
介護施設に
入れないで
自宅医療すれば良かった。
死にそうな日に
病室で
苦しそうな息をしていた。
お母ちゃんと
肩のあたりを突くが
うん！うん！と言うばかり。
お母ちゃんと言っても
何もわからずに寝ている
その晩は
ホットしたことも。
苦しそうな息の日に
そばにいても
何もしてやれなかった。
簡易ベッドで
いく晩か添い寝しても
少しも良くならない。
夜中に電話があり
亡くなりそうだとか
病室では、
もう息をしてなかった。
おつうやに
母親の兄貴の声
なに！してるんだ！
声を荒げていた。
介護施設に
行きたくないよ！
行きたくないよ！
泣いていた夜に
母親は、倒れた。
スーパーベルクの
パイナップル半額を
毎朝買っていた。
みかんばっかり
一冬食べていた。
みかんを食べないといられない。
父親は、優しくなかった。
そこが辛い。
猫も捨てた。
猫も生き物だよ。
母親は、おとなしい。小さい声でコッソリと話す。自分から話すことが無い。５月１５日に家に帰ってきました。それが最後の別れ。もっと強くはっきり言わないと。８５歳の癌闘病中のお年寄りを介護施設に入れたら、すぐに死ぬだろう！なんでわからないのか？なんで言ってくれない。なんで相談しない。みんないたろう。
なんで連れて行くのか？猫を橋から川に落とすのと同じ事だろう。
