僕の遺産相続

Aは吝嗇である。無駄なものが大嫌い。お金が出ていくことたびに神経が痛く響いてくる。たとえば毎月。読売新聞朝刊の集金が来るたびに腹がたった。チラシは部屋に散らかるし新聞そのものは片付けるのが面倒だった。Aは父親に言った。こんなくだらないものにお金出してどうするか?よく見ろ!半分はチラシ。またその半分はくだらない記事。まともに読めるのは3面の社説ぐらいだ!それに新聞記者は馬鹿だよ!東京大学の卒業生は新聞社に誰も入ってないよ!その前。家に来た新聞記者は明治大学卒業していて。話したら堂場瞬一先生の名前も知らないと言った!そんな馬鹿の書いたものにお金出してどうするのか!と難詰した。Aは第二次世界大戦の日本がアメリカ合衆国にボロ負けしたのは朝日新聞と読売新聞の責任であると信じていたから。嘘の記事を購読者を増やす目的で戦争を煽っていたことも調べて知っていた。なおさら新聞を否定していた。もっと早く事実を国民に知らせていればポツダム宣言を受け入れていただろうし、原爆投下はなかった。また昨今のコロナウイルスワクチンの出鱈目記事から。多くの国民に被害を出していたことにも新聞の影響があると思った。それに介護福祉施設は如何にも住みやすてまるで国が全面支援しているかのように書いていた。だって介護施設ぐらい。老人には辛く。介護士にも辛く。経営者にとっても借金で首が回らない。その事実を少しも書こうとしない。芸能人の浮気だけはよく書くけど。そんなもの書くことだと思ってないし。新聞は綺麗事しか書けないものなんだ!ほんとうのことを書きたくても書けない仕組みが出来ているから。だから新聞を読むと。個人の判断力や目の前に起きている事実を理解することを歪めてしまうから。新聞の購読料以上に個人に損害が出るよ!これからはYouTubeTikTokから社会を知る必要性がある。それはお金も安くて済むし。判断を見誤ることも無くなる!と話した。

そんな父親が亡くなった。母親も数年前に亡くなった。父親は財産をそのままにして死んだ。誰を相続にするかも決めていない。生前にAは相続について父親に口煩いほど話していた。しかしながら。へえーと言って取り合わなかった。俺は120歳まで生きているから相続なんか決めなくも良いと話していた。Aの家は大地主でした。田畑は3ヘクタールあり。自動車工場に隣接していた。そのうちの1ヘクタールが数年前に工業団地で売れて。群馬銀行に数千万円の貯金がありました。でも税金その他であっと言う間に半分くらい無くなった。それも辛い。Aには弟と妹がいた。弟は40年間。市役所勤務して退職していた。お金は退職金がゴッソリと入った。だから相続放棄することはなかった。息子をS医科大学に入学させていたからお金が必要だった。親戚中から物笑いなった。お金で私立の医学部に入学させて医者になっても偉くはない!またそんな医者はろくでなしだ!と話していた。弟は実家に来ると。相続を話しをした。妹も実家に来ると相続の話しをした。3人兄弟で財産権の争いをした。弟も妹も弁護士を入れて裁判所をすると言った。Aはガッカリした。だいいちに裁判所に訴えれば。それだけで財産の1割を弁護士事務所に取られる。それなのでAは、いろんなところに話しに出かけてた。まずは藤岡市役所の税務課に行く。そしたら。農地の分割相続禁止法が出来ていて。農地を持たない人には農地の相続が出来ない仕組みがありました。それでホットした。それはそうだろう。妹は群馬町。弟は千葉県に住んでいる。まさか。どのようにして相続した田畑を耕すのだろう!!近くの農家に安く転売するしかないけど。農地の売買は町の不動産屋に行くと。農地法違反になるから逮捕される可能性もある。それは実刑で罰金では済まないよ!と話した。知り合いの農家で捕まった人がいた。噂では。数年間も〇〇に入っていた。それさえ弟と妹も知らない。農地は藤岡市役所の農業委員会で市役所の職員立ち会いで売買することと決まっている。それを踏まえて弟は言っているのか?また農業後継者はAの名前で登録してある。それを弟に話したら。俺が藤岡市役所に行って。農業後継者の名前を変更するからと言った。馬鹿だ!!お前は市役所勤務していて公文書書き換えを個人でやれば。どうなるの知っているのか?農地の売買でさえ。刑務所なのに。公文書書き換えをやれば。それと同じ罪になるぞ!と言った。弟は気が狂っていた。だいいちに弟は市役所のトップまで登りつめて。まだそんな惨めな話しをしていた。